人間で"ぬい撮り"すると生命力が強調できる
最近、ぬい撮り(ぬいぐるみを入れた風景やカフェなどの写真を撮影し、SNSにアップすること)が浸透し、よくTwitterなどで投稿を見かけるようになった。
可愛いくて微笑ましいものがたくさんあるので流行するのも納得できる。ぬい撮り専用ぬいぐるみなども多数発売されており、私もぜひこの流行に乗りたくなった。
また、こういったぬい撮りを可愛く撮るテクニックがyoutubeに上がっていたのを数個見て、このテクニックは人間にも応用できるのでは?人間も可愛く撮れるのではないか?と思った。
ぬい撮りテクニックを個人的に分析し、友人に協力してもらい人間を使ったぬい撮りを行ってみた。
テクニックその1 ストーリーを感じるような写真の構図構成
上の写真のようなぬい撮り写真イメージを目指してみた。
ぬいぐるみに扮したJuri君
オーストラリア在住の友人、Juri君が家に滞在していたので、泊めてあげた代わりにこの企画に協力してもらった。
Juri君はエストニア出身で、日本がとても好きらしくもう何度も来ている。来日時のお花見で知り合って、逆に私がオーストラリアに行った時に観光案内してくれたり、とても親切である。また、日本人女性と結婚したいらしく、来日の度に彼は女性にお花を買ったり果敢にアプローチしている。ポジティブな性格である。
この撮影の2週間後にもまた来日して秋葉原に行っていた。よっぽど日本好きである。
彼にはぬいぐるみに近づくために猫耳をつけてもらい、紙タグを腰につけてもらってスカイツリーを眺めてもらった。ちなみに紙タグには(MADE IN ESTONIA)と書いてある。
右腕をピンと伸ばしているのは、その方がぬいぐるみぽいのではないかとの試行錯誤の上である。ぬいぐるみがスカイツリーを見上げているようなぬい撮り的な人間の写真が撮影できた。
ぬいぐるみだと可愛くてピタリとはまる
ぬいぐるみに近づこうとするJuri君
撮影日はとてもよく晴れた土曜日で、近くにビアガーデンも行われており(写真の左側)、人出があったのでやや恥ずかしい撮影だった。
私もぬいぐるみとして被写体にトライ
ぬいぐるみだと可愛い写真だが、人間になると不思議と変になる。なお、私の腰の紙タグはMADE IN JAPANと書いてある。
生気を最大限抜いたJuri君
二人で話し合い、生気を抜いた方がよりぬいぐるみぽくて良いのでは、という仮説の上で上記の写真を撮影した。確かにぬい撮りっぽい写真ではあるが、人間はぬいぐるみの可愛さには絶対叶わないため、人間で代理をしたぬい撮り写真は全体的に残念で不思議な感じの写真になってしまうことが判明した。
その2 斜めの角度でぬいぐるみが入ってきている
スカイツリーチケット売り場付近の写真撮影スポット
上の写真のように、斜めの角度でぬいぐるみがニョキッと出ているぬい撮りの写真を多数見かけたため、これもやってみた。
体を斜めにキープするJuri君
実際、このポーズで体を保って写真を撮るのはきついように思われた。ぬいぐるみだからこそ斜めの撮影の可愛さが実現するのである。
これを撮影している前後、同じスポットでファミリーが多数記念撮影しており、猫耳つけて撮影するのはかなり恥ずかしかった。(SNOWのカメラアプリで耳をつけて撮影するのもアリだなと後で思った。)
また、ぬいぐるみ2体の場合でも斜めの場合があるのを発見した。
ぬいぐるみを2体束ねて持つ場合、足元を持つのでどうしても斜めになってしまうのが、斜めの理由だと思われる。
私(左)と、Josh君の婚約者(右)
二人でもやってみたが斜めでキープするのは相当きつい。右の女性は友人のJosh君の婚約者である。快く撮影に参加してくれた。二人とも、隅田川の欄干を手で硬く掴み、足で突っ張って筋肉でキープして斜めを維持した。ぬいぐるみに近づくためなるべく生気をなくすようにも心がけた。だが顔が少し笑ってしまっている。
角度をつけて静止するのは相当きつい
右の彼女はかなり斜めっているが涼しい顔をしている。左の私も辛さが顔に滲み出ている。
立ち位置を前後してみた
アイスを食べたりしながら休憩を挟みつつ撮影にトライしたが、人間の場合は、斜めにして写真を撮ることが、可愛さを助長させられないと言うことがわかった。余談だが、撮影の最中、マイケル・ジャクソンのスムース・クリミナルを連想した。
婚約者の女性は中国出身だったので、麻婆豆腐の話をしていたのだが、 Josh君は、なぜそばかすのある婆が豆腐を美味く作れるのか完全に納得できなかったようだった。
その3 ぬいぐるみの足元が写っていない
スカイツリーと墨田区庁舎の前で撮影
上の写真のように、ぬいぐるみ自体の足元が写っていないぬい撮り写真も多数みられた。人間が持って撮影しているため、指が映らないようにするためだと思われるが、これもやってみた。
Josh君と婚約者
足元は映らないで撮影できたが、ただの記念写真のようになってしまった。
身長差を揃える試行錯誤の最中の写真(足元に注目)
右側の汗まみれのシャツが友人のJosh君である。今回結婚の段取りのために東京に来た中、その大事な用事の合間を縫ってこのような私のふざけた企画に参加してくれて感謝の言葉もない。 生気がない方がぬいぐるみぽかったように思うが、結婚ほやほやなので愛のエネルギーが満ち満ちていた。
2年前くらいの私の誕生日パーティで知り合って、そのあとちょくちょく東京に来る度に神田でカレーを食べたり上野で日本酒を飲んだりして遊んでくれる気の良い友人である。この日もアイスをおごってくれた(相手の方がおめでたいのだから私が奢ればよかった)。
その4 海や湖や川などの水面の方を向かせて後ろから撮る
川辺の柵の青いポストの上にぬいぐるみを置いた
ぬいぐるみが物思いにふけっているような、そんな趣のあるぬい撮りを人間で表現できるか挑戦した。
川沿いに座る私
意味が良く分からない不思議すぎる変な人の写真になってしまった(さすがに私は人間なので川沿いの柵の上のポストには座れなかったので地面に座った)。ぬいぐるみの例に倣って手と足をピンと伸ばしてぬいぐるみを模したポーズにしているのが、不思議さを助長させているように思われる。
写真におけるぬいぐるみ(=人間)の位置が悪いのかとも思い試行錯誤をした。
トライ1 左隅に配置
トライ2 横から撮影(川が写真にほとんど入っていない)
トライ3 真ん中に配置
トライ4 被写体の人種をアジア人から白人に変更
ぬいぐるみポーズをとるJosh君を撮影していたところ、「これを撮影するのであればフォトショップで顔面をぬいぐるみ風にするか、東急ハンズでフルフェイスの顔の猫のカバーのようなものを買って来た方が良いのじゃないのか」と言われた。
暑い日に撮影を行なったのだが、汗をかいている=生命力を感じる=ぬいぐるみから遠ざかってしまっている と言うのがよくなかったのだろうか。
結論・考察
ぬい撮りを可愛く撮影するテクニックで人間の可愛さを引き立たせるのは無理だった。ぬいぐるみと人間の間には超えられない壁があるようだった。
だが、そのテクニックを駆使することにより、汗だくになったり、筋肉を使って辛いポーズを維持したりなどと、逆に生命力が感じられる写真が多数撮影できた。ぬいぐるみに近づこうと生気を抜くどころか、抜こうとする努力により、逆に生命力が強調されてしまったと言えるように思う。
「スイカに塩」のような理論の結論であるように思うが、これからも人間ぬい撮りの技術向上に邁進していきたい。
ぬい撮りして暑くて汗をかいたのでそのあと皆で墨田区のお気に入りの銭湯に行った。すごくさっぱりした。
メキシコでは悪い食べ合わせをするとモクテスマ二世が復讐する
先日、千葉県富里市のスイカロードレースに出場した。このロードレースでは給水所ならぬ"給スイカ所"が有名で、スイカが食べ放題できる。現地の方がたくさんの丸のままのスイカを包丁で手頃なサイズに切ってくれて、走っている最中にも、終わった後にも、思う存分スイカが堪能できる。
新鮮なスイカはとても美味しかった。富里のスイカが好きすぎて、十年くらい前から毎年このロードレースに応募をしている。
こんなに美味しいスイカなのだから、「スイカと天ぷら」のような悪い食べ合わせをしても、変わらずに美味しくいただけるのではないかと思った。実食をして体にどんな悪影響があるかを試してみた。
○天ぷらとスイカ
てんやで海老天を買ってこのロードレース大会に持ち込んで一緒に食べた。
まず、味の組み合わせについて、一緒に食べる意味合いがあまりないように感じられた。天ぷらをつゆにつけて食べていたのだが、塩で食べれば塩がスイカに作用して美味しく感じられたのかもしれない。
揚げたての天ぷらとの組み合わせだとさらに熱があり油も多いように思うので、みずみずしく冷たいスイカとの組み合わせで腹にダメージが大きいように思われる。
また、日本以外の国にも同じように「スイカと天ぷら」のような食べ合わせNGがあるのではないかと閃いた。
海外における悪い食の組み合わせについても、私(と私の友人)の胃で、どれだけ胃に影響力があるのかを検証したい。
ステップ1 海外の友人にメールして情報リサーチ
海外の友人に、フェイスブック経由でメールして聞いてみた。
訳
私:やぁロバートお久しぶり!あなたの国に悪い食べ合わせってある?例えば、日本では天ぷらとスイカを食べると下痢すると考えられているよ
友人:やあリョウスケ!あははーこれはいい質問だねー。牡蠣もしくはカタツムリ、それとシャンパンは人によっては悪い組み合わせと思うよ
私:一緒に食べるとどうなるの?
友人:爆発するよ
私:ウララー 怖いね
(フランス人の友人なので、カタツムリやシャンパンをといった単語が出ると国民性を感じる。私もフランス風に驚いておいた。
ロバートは2年くらい前の大晦日、皆でうちでカウントダウンパーティをした中の参加者の一人である。事実婚の奥さんと一緒に旅行していたのだが、事実婚というのもフランスっぽいなぁと思った記憶がある。アヘ顔ダブルピースを教えてあげたのだが、彼の滞在中にかなりアヘ顔ダブルピースが上手になっていた。)
…というようなやり取りを友人と繰り返していった結果、世界の広い範囲の友人から80件以上のデータを収集することができた。各国ごとに国民性が垣間見える結果になり、それがものすごく面白くて情報収集が楽しくなってしまった。
ステップ2 実食実験
87件集まったが全ての食べ合わせを試すことは難しいため、自分なりに衝撃度が高く、面白みを感じた組み合わせをかいつまんで食べてみた。
6番について、窒息死に至る経緯まで明示されているのがとても恐ろしい。
8番について、犬肉文化というのがベトナムらしい。
犬肉と茶は用意できたが、愛犬家の私としてはこれは流石に食い合わせ実験ができなかった。
うちのペットのブルドッグとお茶。
ベトナムの人は、犬肉を食べるときはお酒ないしお水を飲むとのこと。
9は前にでてきた6に似ている。
10の「砂利が体内に残る」というワードが恐ろしい。これが尿管結石の原因になるとのこと。
13について、日本のなますはどうなるのだろうと思って調べてみたら、酢が入っているのでこの問題が解決されているらしい。
なお、6番から13番は、ベトナムから来て日本で建設の仕事をしているキン君が教えてくれた。キン君はたまに東京に来た時に一緒にジョギングをしたり銭湯したりして遊んでくれるいいやつ。
14について実食して試してみた。
友人のひろあきさんに食べてもらった。この食べ合わせだけだと、普通に酒を飲みながら食べるように思う。「味の食べ合わせは最高。ビールが欲しい」とのこと。
別に彼の体が風船のように膨らんだような兆候は見られなかった。おならもしていなかったようだ。ひろあきさんは「もっと豆とチーズを食べていたら膨らむのかも」と言っていた。
ひろあきさんは、いつもあまり運動をしないのに、いきなりこのロードレース10キロの部に付き合ってくれたとても優しい友人!だけど私は誘ったのにも関わらず間違って5キロに申し込んでしまったために一緒に走れなかったのでものすごく申し訳なかった。
16について、イタリア人はシーフードピザを作るときにはチーズをかけないとのこと。日本の宅配ピザのようなシーフードピザにチーズが乗っているのは、まずありえないとのことだった。(ちなみに、これを教えてくれたのは前回の記事でサイゼリヤでミラノ風ドリアを食べてくれたエリサ。今回これを取材した時も、「ブログの取材だと思った!」と言われた)
19を試してみた。
スイカロードレースには多数の屋台が出ているのだが、インド料理屋台においてチキンティッカ(スパイシーな食べ物)を購入した。現地で食べ放題のスイカと一緒に友人のあきこさんに食べてもらった。
「味のハーモニーはない。塩とスイカのような良い味になると思っていたがそうでもなかった。むしろマイナスになっているのかも。お腹も今のところ大丈夫。」とのこと。
あきこさんは、おそらく一年前くらいにみんなでバーをみんなではしごするイベントで知り合って、その後も手巻き寿司したりお花見をしたり色々遊んでいただいているとってもナイスなお友達! ものすごく楽しんでスイカを食べていた。
私も2つを同時に食べてみた。チキンはスパイシーで美味しい。スイカももちろん美味しい。だが2つがマッチしない。
肉のジューシーさ、スパイシーさの旨みと、スイカの甘みとみずみずしさが、一緒に食べる必要性を打ち消す。
下痢についてだが、割とお腹にダメージはあるように思えた。おそらくこのチキンティッカは日本人向けのマイルドスパイシーな味付けになっていると思うのだが、インド本国のスパイシーさであったならさらに日本人にとってはトイレが近くなるであろうと推測される。
この組み合わせについては、台湾から来て今日本に留学しているポーウェン君が教えてくれた。試したことを報告したら、「Nice!」と軽い反応だった。
22は、ただの二日酔いであるように思われる。
24は、七面鳥抜きで暖かい牛乳のみでも眠くなるように思うがどうなのか。カリフォルニア人のジョッシュ君が教えてくれた。
29は、ソレニヤもボノスもロシア語のようだが実際にどのようなものか想像がつきにくい。ロシア人のアレキサンダー君が教えてくれた。彼もものすごく日本語がうまい。
31について、メキシコにおいては下痢することを俗語で「アステカの皇帝、モクテスマ2世の復讐」というらしい。突然歴史上の人物が出てきて少々驚いた。これを試してみた。
チリ味の食べ物(エビチリ)と甘いもの(ロールケーキ)を用意した。
これを同時に食べた。
エビチリもロールケーキも、同時に食べても味は別に喧嘩はしなかった。チリ味の強さがロールケーキのクリーミーな甘みを打ち消すが最後に混じり合い無になる。味のハーモニーは微妙にあるが余韻が一切無い。
モクテスマ2世の復讐は特に果たされないようだった。 この食い合わせは、メキシコ人youtuberのガンジー君が教えてくれた。
彼にこの結果を報告したところ、「Challenging jeje」(挑戦だったね へへ)とこれも軽い反応だった。
32から38について、特にベトナムには悪い食べ合わせがたくさんあるようだった。今回の調査の印象では、白人文化圏では、特に悪い組み合わせはないという返答が多かったが、逆にベトナムは多かった。これらは、前日本に留学してたベトナム人の ナム君が教えてくれた。彼とはToeicの点数を競い合った思い出がある。
40について組み合わせにイタリアを感じる。これを試してみた。
煙のスモーキーさとカフェオレのマイルドな味と温かみがとてもマッチするように思われた。私は普段全く喫煙しないのだが、とても風味が合う。だがイタリアみは全く感じなかった。
特に腹はくださなかった。
これは、日本語がうまいイタリア人のフェデリコ君が教えてくれた。報告したところ「笑笑 どうだったー」とこれまた軽い反応だった。
43について、ここまでも数度出て来ているが、アジア圏の友人からはドリアンとお酒NGの返答がかなり多く来た。これは、かなりお亡くなりになった方がいるのではと思われる。
なお、43の返答をくれたシンガポールの友人Jay君からは、「ドリアンと酒を一緒に食べてしまった場合、性欲を発散すると毒素が一緒に抜けて生きながらえることができる」という情報もあった。しかし鼻から血を出して死ぬのは相当恐ろしい。
Jay君は日本人の彼女がいて、日本に滞在している期間に散々飲みに行ったり遊んでもらって仲良くなった。
44について試してみた。
サクサクのかき氷アイスの上に枝豆をトッピングしたら彩りがとってもポップでかわいい感じになった。見た目に関して嫌悪感はないが、味を想像するとやや嫌悪感がある。
実際に食べてみたら、豆のプチプチ食感と薄い塩味、またかき氷の甘みと酸味が混じり合ってとても美味しかった。これは新しい発見だった。
確かに、最初にこれを一緒に食べるのかという嫌悪感はあった。だが、実食するとそれは消え去って美食であった。
余談だが、昔あった「OH!MYコンブ」という漫画のリトルグルメにありそうなメニューだなと思った。
45.47、またこれまでの回答にもしばしば出てきたが、特に白人文化圏の友人からは、複数で「牛乳とオレンジ(ないしオレンジジュース)」の組み合わせが挙げられた。おそらく胃の中で凝固するためだろうが、フルーチェを連想した。これも試してみた。
2つのストローで同時飲みする機会があまりないため、ダブルストロー吸引はとても楽しかった。
味は、ジョアとかヨーグルトのオレンジジャム添えのような味で変ではなかった。よく考えると、ホテルの朝食でビュッフェでよくこの二つは置かれているように思う。胃へのダメージはあったが、単に水分取りすぎであるからのように思われる。
50について友人のあきこさんにやっていただいた。
右手にバナナ、左手にコーヒー。
「甘さがプラスで、苦さがマイナスなのに、決して中和はされない。お腹を壊すようには思えない。コーヒーの苦さが薬の苦さのように思えてきた」とのこと。
52,53について、「これはアメリカでは割りかしよくある食事の組み合わせじゃ無いの?」と聞いたら「多分間違っちゃったかも!ハハ、ごめんね〜」と返された。これはアメリカから来た整体師のTrudyさんが教えてくれた。Trudyさんは和式便器を使うのを本当に恐ろしがっていたが、結局うまく使用できて「いい経験になった!」と喜んでいたのが印象に残っている。
54と55について、メキシコ人はパンとポップコーンを食べるときに水ではなくソーダを飲むらしい(「だからメキシコ人って太っちゃうんだよね〜」とのこと。これを教えてくれたへサス君は、東方神起のメンバーに似ている!と飲み屋で居合わせた女性に指摘されてすごくモテモテだった。)。
前述のモクテスマ2世の件といい、メキシコの食べ合わせNGが独自の世界を展開していて面白い。余談だが、メキシコには、夕食後に髪の毛を切ると死ぬという迷信もあることがわかった。(日本でいうところの夜に爪を切ると悪いことが起きる、というのに似ている)
59について試してみた。
右手にコロッケパン、左手にアイスのピノを持ち同時に食べてみた。惣菜パンの塩味とピノのチョコとバニラの甘みが混ざり合わず、美味しいとは決して言えなかった。
写真の通り、気持ち悪い組み合わせだと他人から思われることができた。
この実験結果をシンガポールの友人のRonに見せたところ、「違う、俺が言いたかったのはこういうアイスクリームとパンだ」と写真をもらった。
Ron君は毎年桜の季節に日本を訪れている。なので毎年花見で会うのがほぼ恒例になっている。
食パンのようなものにアイスモナカの中身のようなものが挟まっていてボリュームがありそう。
62は、アイスを食べたがる子供に対してこのように躾るとのこと。
65も、ポーランドの現地料理Bigosが出てきた。
67について検証した。
ビールとエビ(海老の天ぷら)を同時に食べてみたが普通に美味しい。食中毒にはならなかったが、この当日散々食べたこのブログ記事作成のための食の組み合わせ実験のせいで、すでに腹は下していた(写真は、食中毒になるのかどうか心配で腹を見ているところ)
70の死因がかなり怖い。ヨーグルトの整腸作用がマンゴーで促されすぎてしまうということだろうか?
72も、スペインの現地料理が出てきた。
74は、モロに日本のナポリタンスパゲティがディスられている。
82は、カタツムリとシャンパンというのがフランスらしいが、爆発というのがすごい。85について、フランスではベイリーズのコーラ割りをする人がいたのだろうか。これを教えてくれたのは、前回のブログで日本のクレープを食べてくれたドミニクさん。
最後に、他の日本の悪い食の組み合わせも試してみた。
○ビールとスイカ
「スイカの甘みよりビールの苦味が勝る。両方とも冷えていてほぼ水分なので、調子に乗って食べているとお腹を壊しそう」とのこと。
その3 考察
「食べ合わせが悪い」と言われている組み合わせは、まず概して
「一緒に食べる必然性がない」「味の組み合わせが悪い(美味しくない)」「健康に悪い」ということが言えるように思う。
「悪い食べ合わせ」は先人の知恵である。素直に従い、むやみにやんちゃ心を出して変にトライして食べたりしない方がよいと思う。一つ一つの食材は美味しいのだから。
私は実験は正直辛かった。組み合わせがあまり美味しくないし、実験のためにかなり食べた為、お腹が壊れてトイレに近くなってしまったからである。タバコを吸ったのは少し楽しかった。これからは悪い食べ合わせをしないで生きて行こうと思う。
それにしてもスイカロードレース大会は今年もとても楽しかった。走っている最中にお腹を下さなかったのはラッキーだった。
デイリーポータルz新人賞2017で優秀賞いただきました
中国人にバーミヤン、インド人にCoCo壱のカレー、イタリア人にミラノ風ドリアとフランス人にマリオンクレープを食べてもらって美味しいかそうでないか聞いた
海外旅行先に行った時、日本の味が恋しくなって、日本料理屋さんに入ったりする。それで寿司やカツ丼などを食べるのだけど、いつも「気が抜けてる…」「あまり美味しくない…」と思っていた。
カナダで食べた野菜の照り焼きとか(温野菜に照り焼きソースがかかっている)…インドで食べた味噌ラーメンとか(味噌入ってなかった…あれはなんだったんだ)…等不思議な感じを受けることが多々あった。
なので、逆に日本に来ている外国人の友人に、日本にある自分の国の料理を食べてもらって、美味しいのかまずいのか率直なところを聞いてみた。
でも、逆の立場だったら…自分は海外旅行って貴重な機会だと思うから、なるべくその国の料理をたくさん食べたいし、わざわざ日本の料理を食べることってあんまりしたくないなと思う。でもこの取材に付き合ってくれた友人はみんな嫌な顔一つしないで付き合ってくれた。ありがとう!
その1 中国人の友人とバーミヤンに行ったら微妙な反応してた。
左からリアンくん、ベンジャミンくん(北京出身)、ジョニくん(中国のどこからか聞くの忘れた)の3人と、一番右のだいすけさん(横浜出身)と私の五人でバーミヤンに行った。
台東区の入谷の近くのバーミヤンの看板の前で写真を撮った。看板にWORLD FAMOUS CHINESE RESTAURANT BAMIYANと書いてあるのを発見したが、彼らはフェイマスなこのレストランを知らないようだった。
自国料理のレストランに連れてきてしまった後ろめたさと申し訳なさもあったが、「ヤッターついに連れて来ることができた!」という気持ちのほうが強くなってしまい俄然楽しくなっている私(左)と、付き合っていただいた心優しい皆。
「なんか奇妙な感じ。中華料理屋さんだという雰囲気はあんまり受けない」とジョニ。日本で他の中華料理屋に行ったことはあるけど、一回もバーミヤンに来たことはないらしい。
彼は山登りとか銭湯とかそば打ちとかいろいろ遊んでくれるいいやつ。
メニューを見て、「お肉とお魚のメニューがもっとあったらいいな…今度北京に来たらレストランに行こう!」と優しいリアンくん。
めっちゃおどけてくれるいい感じのベンジャミンくん。小籠包は中に全然スープが入ってない!と言っていた。
餃子の色が毒々しいし食感がカリカリしてない…とも言っていた(いつも日本人は普通にそれを食べているのに辛辣…)
彼は会うたびに「飲むヨーグルト」とかの乳酸菌飲料をくれる優しいやつ。ベンジャミンくん自身もいつも割と乳酸菌系を飲んでいる。
ワンタン麺を食べるジョニ。「普通の味…すごく"日本"って感じの味付け」とのこと。
麻婆豆腐を食べて、「まぁまぁ美味しいけれど、豆腐が柔らかすぎる…もっとしょっぱいほうが好きかな」とのリアンくん(余談だが、彼はドリンクバーを頼んだのにコーラ一杯しか飲んでいなくてもったいなかった)
おお…中国の方々は、私が海外に行って日本食を食べた時と似たようなことを感じているのかな…。
個人的にはバーミヤンすごくお気に入り。ビール飲んで唐揚げとか餃子とか炒飯とか紹興酒とか頼んで友達とおしゃべりするの楽しくて好きだし…経済的だし…雰囲気も落ち着くし家の近くにあるし…。
一緒に日本の中華料理を食べてくれてどうもありがとう!多謝!
その2 インド人にCoCo壱のカレーを食べさせたらめっちゃ満足してた。
変顔大好き
インドのムンバイからきたラフーくんと一緒にCoCo壱に行った!ラフーくんは日本で仕事もしていて、日本語がすごくうまい。
彼はジョギングのイベントで知り合って、そのあと三社祭に行ったりカラオケしたりして一緒に遊んでくれる。後、初任給でインドから両親を日本に旅行させてあげたりするすごくいいやつ。
また、前と同じ理由でテンションが上がっている私(左)。だが看板の上にカメラを置いてセルフタイマー撮影したため、左側にストラップが写ってしまった。
CoCo壱の西葛西のお店に行った。
鶏つくねのカレーをオーダーした。ヒンドゥー教なので、牛と豚を避けているらしい。だが彼はCoCo壱がすごく好きだそうでもう何回も来ていて、いつもは野菜カレーを食べているとのこと。
ちなみに家では自国から持ってきた香辛料からカレーを作って食べているらしい。クリシュナとかシヴァとかヒンドゥーの神の話をした。
「インドの味がする!」といい、めっちゃ楽しんで食べていた!(CoCo壱がインドのカレーと遜色ないというのは驚き!欧風ぽい傾向にシフトしていると勝手に思っていた)
だが二辛にしたのが少々辛かったらしく…「インドから日本に来てから辛さに対する免疫がなくなって来て、最初は三辛大丈夫だったけど今はこれでもキツイ」とのこと。最終的には完食していた。
美味しかったみたいで良かった!
おまけ
カレーを食べる前に一緒に海浜幕張公園をジョギングしながら、日本語の発音の話(「助長と上長と情緒」「走路と早漏」の差が難しいらしい)をした。
春めいた中を走れて楽しかった!
その3 イタリア人にとってミラノ風ドリアは美味しいらしい。
イタリア人の友人のエリサに、ぜひサイゼリヤのミラノ風ドリアを食べてもらって感想を聞きたいな〜と思っていたのだが、もうすでに食べたことがある!とのことで写真を送ってもらった。
ちなみに彼女も日本語がすごく上手くて最近日本語検定合格したとのこと…おめでとう!
彼女とはすごく昔に流し雛をしたときに知り合って、そのあと手巻き寿司とかお花見とかツイスターして遊んでくれるナイスなバンビーナ。
今まさに最初の一口を食べるところの写真!
「ミラノ風ドリアは日本に来て初めて見たもの」
「ミラノ風リゾット×ラザニアの面白い実験。もうちょっとコクがあればな〜と思うけど、個人的には好き」
「サイゼリヤは、本場とはちょっと違うけど、まずくはないと思う」
とのこと。ミラノ風ドリアは美味しいよね!安いし…自分も、デキャンタのワイン頼んで友達とフォカッチャとかチキンとか食いながら話したりして過ごすの好き!いつも飲みすぎて頭痛くなるけど。
その4 フランス人にとってマリオンクレープはまぁまぁオッケー。
右がフランス人のドミニクさん。左の私も、クレープを食べられる貴重な機会なのですごくニコニコしている
80年代、マリオンクレープが原宿に出来て当時から若者に絶大な支持があった…という知識があったので、是非クレープの本場フランスから来た友達のドミニクさんにマリオンクレープを食べていただこうと思い誘った。
彼女とは前に皇居ジョギングした事から仲良くなり、一緒にホームレスの炊き出しをしたり花火を見に行ったり、色々遊んでもらっている…日本語もメキメキ上達していてすごい。
クレープ屋さんに行くときに「ぼちぼち行きますか」と言ったのを「もちもち?もちもちですか?」というめっちゃかわいい日本語の間違いをしていた。
ドミニクさんは、フランスではフライパンでクレープを作ったりするそうで、その時は砂糖、レモン、バターとシンプルな味付けらしい。
以前にもマリオンクレープを食べたことがあるようで、その時は生クリームがたくさんで腹が膨れたと言っていた。
(左は一緒に行ったお友達のしょうこさん)
ディスプレイの中にサンプルがたくさん置いてあるのを見て…
「フランスのとは違う。特にフランスにはピザのクレープなんて無いし…」
とのこと。
「自分の国の食文化に対して、日本人がこうやってアレンジしてることに対してどう思う?」
と聞いたところ、「いやそれはそちらの自己責任よね」とのこと….正論!
チョコチーズクレープを食べたのですが…
「んー…まぁまぁオーケー…。」
表情豊かなドミニクさん
「チーズのソースが少ない…。でもこれはこれでよいと思います。」
C'est si bon!な顔のドミニクさん
「フランスのクレープより安いし…毎度オーダーがあるたびにクレープを焼いてるのがいいところだ」
とのこと。
これは、我々日本人が外国に行った時に、不思議な具材の寿司とか見た時とおんなじような気持ちなのかな?
そのあとドミニクさんはフランス語の講師の仕事に行った。だが、クレープの後に三時間お酒飲み放題していたせいでレッスンが難しかったとのこと。先生の立場なのに…フランス人て自由!
まとめと考察
「個人差はあるがわりかし好評」という結論に至った。
日本の飲食店は、それぞれ各国の料理を日本人向けの味にアレンジしているんでしょう…
でもそれを逆にいうと、外国における日本料理店も、それぞれの国の人の舌に合うように日本食をアレンジしているということなので、だから日本人がそれを食べると違和感を感じるのだという仮説を立てることができた!
そう考えると、「その国の人向けにアレンジされた日本食」は、まさに「その国」でしか味わえないわけで…貴重な機会だ!と気付くことができた。
今度、アメリカとか他の国の方にも、日本における自国の料理の感想を聞いてみたい!
おまけ
東京で初めて路線バスに乗ってすごく嬉しそうだったリアンくん。